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オンラインによる健康相談を支えるVonage Video API 医療分野に求められる強固なセキュリティの確保と投資最適化を実現

Image of a laptop with a video call open on it and a person blurred out int the background engaging with the call

Vonageのソリューションと機能

Puzzle pice

課題

オンラインによる、外国人向けメンタルヘルス/産業医相談機能の実装に際して、高品質かつセキュリティ性に優れたビデオ通話機能が求められていました。
Key

成果

Vonage Video APIを活用することで、セキュリティを確保しながら音声・画質ともに優れたオンライン相談機能の実装を短期間かつ低コストで実現しました。
導入事例
WELL ROOM株式会社様/アルサーガパートナーズ株式会社様
三菱地所株式会社の新規事業として2021年4月に設立されたWELL ROOM株式会社は、外国人従業員を雇用する企業向けに、多言語対応のヘルスケアサービス「WELL ROOM」を提供する会社です。健康診断を実施する医療機関の紹介をはじめ、メンタルヘルス/産業医相談など、多彩なサービスを提供しており、Vonage APIを採用することで、セキュリティを確保しつつ高品質な「ビデオ通話」を実現しています。今回、WELL ROOMの開発・運用をサポートしたのがVonageのパートナー企業である、アルサーガパートナーズ株式会社です。同社は自社サービスの開発だけでなく、あらゆる業界におけるビジネス戦略からシステム設計、開発、運用設計にいたるまで、豊富な知識と経験をベースにDXを推進する新規事業の立ち上げや、課題解決と実現化をサポートすることで、お客様のビジネスの成功を支援しています。
shimoda

WELL ROOM 

代表取締役 兼 三菱地所 新事業創造部

下田拓海 氏

yamazaki

アルサーガパートナーズ 

システム本部 サーバーサイドDiv  

山崎啓世 氏

アルサーガパートナーズ 

執行役員 ブランディング本部 本部長  

海藤みどり 氏

 

 

外国人従業員を雇用する企業向けに多言語対応のヘルスケアサービス 「WELL ROOM」を提供開始

外国人従業員を雇用する企業向けの多言語対応のヘルスケアサービス「WELL ROOM」を提供するため、2021年4月に三菱地所が設立した100%子会社がWELL ROOMです。近年、在留外国人数は日本全国で増加基調にありますが、多言語に対応できる医療機関が少ないため、健康や医療に関するサポートが十分に受けられているとは言えない状況にあります。特に昨今のコロナ禍においては、相談相手が日本には少ない在留外国人のメンタルヘルス対応も問題となっています。

そうした課題に対応するべくスタートしたWELL ROOMは、日本人や外国人の区別なく従業員の健康維持・管理をサポートしたい企業に向けたBtoBtoE(Employee)のWebサービスです。多言語に対応した健康診断を実施する医療機関の紹介サービスをはじめ、メンタルヘルス相談サービス、産業医相談サービス、及びそれぞれの予約管理システムを提供しており、日本人・外国人関係なく全従業員が、自身の言語で様々なヘルスケアサービスを享受できます。

WELL ROOM 代表取締役 兼 三菱地所 新事業創造部の下田拓海氏は、「現在、健康診断や産業医相談については日英の2言語に対応し、臨床心理士等によるカウンセリングについては日本語・英語・中国語・スペイン語・ブラジルポルトガル語のほか、ベトナム語、フランス語の7言語に対応するなど、多言語対応を拡大しています。また、外国人の方々の視点に立ったシンプルで使いやすいUIを備えたシステムを通じて、健康診断やメンタルヘルス相談の予約がいつでもどこからでも可能であるほか、健康診断受診時における問診票等の翻訳も用意しています」と説明します。


堅牢なセキュリティの確保と投資の最適化が可能な料金体系を評価しVonage Video APIを採用

昨今のコロナ禍に伴うオンライン診療の需要拡大も捉え、WELL ROOMのメンタルヘルス/産業医相談サービスではビデオ通話機能も実装されています。このビデオ通話機能を実現するために不可欠だったのが、Vonage Video APIです。「Vonage Video APIが採用された理由は大きく2つありました」と語るのは、WELL ROOMの開発・運用を支えたアルサーガパートナーズ システム本部 サーバーサイドDivの山崎啓世氏です。「採用を決めた理由の1つは、堅牢なセキュリティです。WELL ROOMは医療データを取り扱うため、セキュリティの確保は当然のことながら重要です。その点について、Vonageに問い合わせたところ、データセンターの所在地のほか、保管対象となるデータの種類等、こちらの想定以上に多くの明確な回答を頂き、『これなら安心して利用できる』という実感が得られました」(山崎氏)。

さらに、グローバルを通じてヘルスケア業界での多数の導入実績があったことや、数々の規制要件や法令に準拠していることも大きな安心感に繋がりました。もう1つの採用理由が、従量課金による投資最適化が可能なことでした。山崎氏は「WELL ROOMは新規事業であり、利用者が未知数である初期段階ではシステム投資を抑える必要がありました。対して、Vonage Video APIは利用した分だけ料金を支払う従量課金制であるため、事業の成長に合わせた投資の最適化が図れると判断しました」と説明します。

エンジニアの視点からは、開発の容易性も評価ポイントでした。「Vonage Video APIは必要な機能が簡単に実装できる一方、参加人数のカウントや画面レイアウト等の設計などは開発者の裁量に合わせて柔軟に変更できるなど、機能と自由度のバランスが優れていると感じました。また、ドキュメント類が充実しており、断片的なキーワードで検索してもすぐに必要な情報にアクセスできたことも、スピーディーな開発を実現した要因の1つになったと考えています」(山崎氏)。WELL ROOMの開発は段階的に行われ、第1フェーズとして2021年11月の健康診断・人間ドックの予約機能のリリース後、Vonage Video APIを用いたメンタルヘルス/産業医相談のビデオ通話機能の開発がスタート。2022年2月末には無事、本番稼働を迎えることができました。下田氏は、「サービス開始前に海外在住の産業医の方も交えてビデオ通話機能のテストを行いましたが、画質・音質ともに良好で、十分に満足のいくものでした」と評価しています。

WELL ROOMだけですべての機能が提供可能になりサービスの付加価値向上に貢献

下田氏は、Vonage Video APIの導入効果について、WELL ROOMの価値向上を挙げます。「外部のビデオ通話ツール等を別途立ち上げることなく、予約から実際のオンライン相談まで、すべてWELL ROOM内で完結できるようになったことで、より利便性の高いサービスが実現され、その価値向上に大きく貢献していると考えています。実際、利用企業の担当者の方々からも『分かりやすく、使いやすい』とのご評価をいただいています」(下田氏)。今後のWELL ROOMの機能拡充について下田氏は、「企業に所属している人だけでなく、将来的には個人の外国人の方向けにもサービスを拡大していきたいと考えています」と展望を述べます。「そうした中で、どこからでも相談が可能なビデオ通話の仕組みは改めて必要不可欠なものであり、セキュリティを確保しながらも高品質な映像、音声のやり取りが可能なVonage Video APIは、WELL ROOMにとってますます重要な役割を担うと期待しています」(下田氏)。

また、アルサーガパートナーズもシステム開発企業の立場からVonageに期待を寄せています。執行役員 ブランディング本部 本部長の海藤みどり氏は、「私たちはDXを活用した戦略コンサルティングから開発、運用までのサービスをワンストップで提供していますが、最近では音声や映像を活用したシステム開発プロジェクトの依頼も寄せられるようになっています。そうした中で、アジャイル開発に貢献する、多彩なAPIソリューションを提供するVonageは私達にとっても重要なパートナーであり、今後も引き続き協力をお願いしたいと考えています」と期待を語りました。

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