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「ニューノーマル」でビジネスを見直す。医療と教育の現場にもDXの波

This article was updated on July 28, 2021

DX(デジタルトランスフォーメーション)という言葉が、最近よく聞かれる。「デジタル化により組織やビジネスモデルを変革する」というビジネス用語だが、もともとは「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という、スウェーデンの学者によって提唱された概念だ。DXは、すでに働き方や日常生活を変え始めており、今後は医療・教育分野に広がることが期待されている。

image that represents the Visual Engagement features in the Vonage Contact Center

 

◆テレワークからオンラインショッピングまで。DXで生活が変わる

ニューノーマル時代となり、私たちの毎日には様々な変化がもたらされた。テレワークを実施する企業が増え、ビデオ通話やチャットツールを利用して、オフィスの外で仕事をすることも珍しくなくなった。こういった経験は、出社しなくてもできる仕事がかなりあることを、多くの人に実感させることとなった。

買い物も、オンラインで済ませる機会が増えた。ショップのサイトやアプリから注文し、支払いもオンラインで完了する。連絡はメールで行うことが一般的で、サイトによってはLINE等のチャットボットで、質問やクレームを受け付けるところもある。効率や利便性といった顧客のニーズを取り込み、EC(電子商取引)の売り上げは好調。逆にデパートなど対面販売で稼ぐビジネスモデルは、転換を迫られている。

◆対面診療からオンラインへ。システム構築でスムーズな診療体験を

DXは様々な可能性を秘めているが、普及が遅れている分野もある。その一つが医療現場だ。日本では診察は来院順という病院も多く、5分の診察に待ち時間が1時間以上ということもよくある。予約を取れる病院も増えたが、病院まで足を運ぶという手間はかかる。

実際、診察は対面でなくてもオンラインで済む場合も多い。実は日本では2015年から情報通信技術を利用した遠隔医療は解禁されており、2018年からは「オンライン診療」と名を変え、一部で保険適用となった。さらに昨年から新型コロナ対策として、時限的により広いオンライン診療が認められている。

オンライン診療普及のためには、専用システムの構築が理想的だ。例えば、初診の申し込みに専用アプリを提供する。セキュリティ対策として、ログイン時にはIDやパスワードに加えて、SMSを利用した「二要素認証」で本人確認を行う。

問診はボイスボットやチャットボットが実施し、同時に診療予約も取る。予約日の前日にメッセージアプリで予約の再確認をすれば、連絡なしのキャンセルも防止できる。

診察は医師がビデオで行い、薬や治療が必要と判断されれば、処方箋送付や来院の手配に進む。支払いはクレジットカード等を利用しオンラインで完了させる。

このように複数のコミュニケーションチャンネルを組み合わせれば、登録から支払いまでの手順をスムーズに効率よく進めることができる。医師、患者双方にとってプラスになるはずだ。

◆教育専用プラットフォームが必須。「仮想教室」でも質を維持

デジタルは教育とも相性がよく、DXによる変革が期待できる。実際オンライン学習はこの1年でかなり普及し、場所や時間を選ばないデジタルの利点が広く認識された。もっとも録画講義など静的なものも多く、実際の授業のように生徒を引き付けることが難しい。また、既成のビデオ会議ツールを使い、複数のアプリやファイルを行き来して授業が進められることも多く、利便性が低い。

オンライン学習をよりインタラクティブにするには、教育に特化したシステムの構築が望ましい。個別のアプリではなく、映像、音声、メッセージ機能をまとめたプラットフォーム利用で、生徒間の協力が促進されディスカッションも活発になるだろう。

スクリーン上ではアプリやファイルの共有や、参加者がインタラクティブに書き込めるホワイトボードの機能も必要だ。さらに、復習用の録画機能や、試験用のマルチカメラによるモニタリング、専用のログインと認証システムを取り入れることで、便利で安全な「仮想教室」が実現する。個別指導、研修やコーチングなどでも、同様のプラットフォームを使い、成果を上げることができるだろう。

◆コスト、技術面の不安解消。APIがソリューションに

もっとも、目的に合ったシステムの必要性は認識されていても、コスト、技術面の不安がハードルとなり、導入に踏み切れない場合も多い。これは、Vonage APIのようなビデオ、音声、メッセージ、認証といった機能を、単一のクラウドプラットフォームで提供するサービスの導入で解決可能だ。既存のプラットフォームとの統合も簡単で、初期投資を抑えつつ短期間で優れた顧客体験が実現できる。

社会に大きな変化が起きつつある今、古いビジネスモデル維持は困難で、医療、教育でもデジタル化は避けられない。早期に対応できればビジネスを成功に導くだけでなく、DXの本来の意図である「人々の生活をより良くすること」に貢献できるだろう。

Vonage Staff

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